白内障の進行を鈍くする点眼薬はありますが、水晶体の濁りを消すような
薬はありません。
したがって、白内障が進み、生活に支障が出るようになれば、
手術に踏み切ります。
手術をしないで放っておくとどうなるかー?
水晶体の厚みがどんどん増して、虹彩を押し上げます。
すると、隅角が狭くなり、房水の出口をふさいでしまい、【緑内障】に
なります。
さらに進むと、水晶体の前嚢が破れ、内容物がドロドロになって
出てきます。
こうなると、【ぶどう膜炎】を起こします。
前嚢が破れない場合、次に考えられるのは、チン氏体が切れることです。
水晶体はチン氏体によって宙吊りの状態になっていますが、チン氏体も
老化で弱くなっている上に、水晶体も重くなっています。
そのため、チン氏体が切れて、水晶体が硝子体に落ちてしまい、【網膜剥離】
を起こすこともあります。
白内障手術が普及している日本では、こんな状態まで放っておくことは
ありませんが、開発途上国では日常茶飯事で、いま大きな社会問題に
なっています。
世界中で失明している人は5000万人いるといわれ、その半数の2500万人は
白内障によると見られています。
開発途上国に白内障手術ができる眼科医を育成するための国際協力が
求められています。
2008.05.01
2008.04.26
白内障の検査と薬物療法
白内障と思われる症状を自覚し、眼科を受診すると、問診のほか、
視力検査
網膜の状態を調べる眼底検査
眼球内にかかる圧力(目の硬さ)を調べる眼底検査
細隙灯顕微鏡検査(さいげきとうけんびきょうけんさ)
などさまざまな検査が行われます。
ちなみに細隙灯顕微鏡検査とは、幅の細い光を照射できる機能がついた、
細隙灯顕微鏡(スリットランプ)という装置を用いて目の角膜から水晶体
までの様子を観察する検査です。
眼球に光をななめに当てると、水晶体などの透明な組織の断面を観察
できるので、濁りの状態など詳しい状況を把握できます。
このような検査の結果、患者の方が訴える症状は白内障が原因で現れた
ものだと診断されたら、その治療方針を決める必要があります。
白内障が軽く、視力低下がわずかで日常生活や仕事にあまり支障がない
場合には、経過観察を行うか、薬物療法を開始するのが一般的です。
白内障と視力低下がある程度進行し、手術による視力回復を強く希望する
場合には手術を行います。
白内障の薬物療法とは、点眼薬と、唾液腺ホルモン剤である飲み薬が
あります。
このほか、白内障によるかすみ目や視力低下などの症状を緩和する
といわれる漢方薬があります。
いずれにしても、白内障を治す薬ではなく、進行のスピードに少しブレーキ
をかける薬ですので、やがては濁った水晶体をとる手術を受けざるを
得ないというのが実情です。
つまり、現時点では、白内障を退治し、視力を取り戻す治療は手術以外
にはないのです。
視力検査
網膜の状態を調べる眼底検査
眼球内にかかる圧力(目の硬さ)を調べる眼底検査
細隙灯顕微鏡検査(さいげきとうけんびきょうけんさ)
などさまざまな検査が行われます。
ちなみに細隙灯顕微鏡検査とは、幅の細い光を照射できる機能がついた、
細隙灯顕微鏡(スリットランプ)という装置を用いて目の角膜から水晶体
までの様子を観察する検査です。
眼球に光をななめに当てると、水晶体などの透明な組織の断面を観察
できるので、濁りの状態など詳しい状況を把握できます。
このような検査の結果、患者の方が訴える症状は白内障が原因で現れた
ものだと診断されたら、その治療方針を決める必要があります。
白内障が軽く、視力低下がわずかで日常生活や仕事にあまり支障がない
場合には、経過観察を行うか、薬物療法を開始するのが一般的です。
白内障と視力低下がある程度進行し、手術による視力回復を強く希望する
場合には手術を行います。
白内障の薬物療法とは、点眼薬と、唾液腺ホルモン剤である飲み薬が
あります。
このほか、白内障によるかすみ目や視力低下などの症状を緩和する
といわれる漢方薬があります。
いずれにしても、白内障を治す薬ではなく、進行のスピードに少しブレーキ
をかける薬ですので、やがては濁った水晶体をとる手術を受けざるを
得ないというのが実情です。
つまり、現時点では、白内障を退治し、視力を取り戻す治療は手術以外
にはないのです。
2008.04.25
白内障の治療、手術法とは?
白内障の手術では濁った水晶体を取り除くのですが、その取り除き方、
つまり手術法は、今現在、日本で行われているものは3種類あります。
@ 嚢内摘出術
A 嚢外摘出術
B 超音波乳化吸引術
ただ、嚢内摘出術は特殊なケース以外ほとんど行わないので、
他の2つの手術法を解説いたします。
●嚢外摘出術
角膜の縁を半周ほど切って口を作り、前嚢を破って、白く濁ってドロドロ
している水晶体の核や皮質を洗い流して取り出す手術です。
●超音波乳化吸引術
現在の白内障手術の主流で、超音波で水晶体の核を細かく砕きながら
細い管を挿入して吸引する手術です。
この方法は、他の手術と比べていちばん小さい傷ですみ、核や皮質も
きれいに取り除くことができ、さらに、手術時間も極端に短いので、
患者の方にも負担が少なく、回復も早いのが特徴です。
つまり手術法は、今現在、日本で行われているものは3種類あります。
@ 嚢内摘出術
A 嚢外摘出術
B 超音波乳化吸引術
ただ、嚢内摘出術は特殊なケース以外ほとんど行わないので、
他の2つの手術法を解説いたします。
●嚢外摘出術
角膜の縁を半周ほど切って口を作り、前嚢を破って、白く濁ってドロドロ
している水晶体の核や皮質を洗い流して取り出す手術です。
●超音波乳化吸引術
現在の白内障手術の主流で、超音波で水晶体の核を細かく砕きながら
細い管を挿入して吸引する手術です。
この方法は、他の手術と比べていちばん小さい傷ですみ、核や皮質も
きれいに取り除くことができ、さらに、手術時間も極端に短いので、
患者の方にも負担が少なく、回復も早いのが特徴です。
2008.04.24
白内障の手術は痛い?
初めて手術を受ける人が緊張し、心配するのは当然ですが、
手術は少しも痛くないので安心してください♪
目は非常に敏感な場所なので、病院によっても多少の違いはありますが、
局所麻酔を3回から5回も厳重に打つので、手術中はけっして痛みを
感じることはありません。
ただ、最初に麻酔の針の痛みをチクッと感じるだけです。
白内障の手術については、3種類の麻酔をします。
@基礎麻酔
手術室に入る前に、病室で基礎麻酔を打ちます。
これは精神安定剤で、脳の動きを鈍感にするので、気分が落ち着いて
リラックスし、周りのことが気にならなくなり、ときには、眠気を
もよおすこともあります。
血圧が高い場合は降圧剤を注射します。
A点眼麻酔
手術室に運ばれたら、麻酔薬の点眼をします。
これは表面麻酔といって眼球表面の神経をマヒさせる麻酔です。
角膜にささったゴミを取ったりするときにも使います。
B球後麻酔
次に、いちばん重要な球後麻酔をします。
眼球の後ろに眼球の痛みを感じる神経が集まっているので、ここに
麻酔薬を注射すると、眼球はどこをさわってもまったく痛みを感じなく
なります。
さらに、眼球が動くのもおさえられ、神経過敏になることも防ぐことが
できます。
この3段階の麻酔のほか、さらに、まばたきを止める瞬目麻酔、
まぶたをマヒさせる目瞼麻酔をする場合もあります。
白内障では、こうした万全の麻酔が行われてから手術を受けるので、
手術の済んだ方からは、
「思っていたより全然痛くなかった」
という感想がほとんどです。
手術は少しも痛くないので安心してください♪
目は非常に敏感な場所なので、病院によっても多少の違いはありますが、
局所麻酔を3回から5回も厳重に打つので、手術中はけっして痛みを
感じることはありません。
ただ、最初に麻酔の針の痛みをチクッと感じるだけです。
白内障の手術については、3種類の麻酔をします。
@基礎麻酔
手術室に入る前に、病室で基礎麻酔を打ちます。
これは精神安定剤で、脳の動きを鈍感にするので、気分が落ち着いて
リラックスし、周りのことが気にならなくなり、ときには、眠気を
もよおすこともあります。
血圧が高い場合は降圧剤を注射します。
A点眼麻酔
手術室に運ばれたら、麻酔薬の点眼をします。
これは表面麻酔といって眼球表面の神経をマヒさせる麻酔です。
角膜にささったゴミを取ったりするときにも使います。
B球後麻酔
次に、いちばん重要な球後麻酔をします。
眼球の後ろに眼球の痛みを感じる神経が集まっているので、ここに
麻酔薬を注射すると、眼球はどこをさわってもまったく痛みを感じなく
なります。
さらに、眼球が動くのもおさえられ、神経過敏になることも防ぐことが
できます。
この3段階の麻酔のほか、さらに、まばたきを止める瞬目麻酔、
まぶたをマヒさせる目瞼麻酔をする場合もあります。
白内障では、こうした万全の麻酔が行われてから手術を受けるので、
手術の済んだ方からは、
「思っていたより全然痛くなかった」
という感想がほとんどです。
2008.04.23
白内障と眼内レンズ
白内障手術では水晶体というレンズを取り去ることにより、そのままでは
強度の遠視、ピンボケ状態になります。
矯正しなければものは見えません。
メガネはどうでしょうか?
度の強いレンズ、分厚いレンズが必要です。
ただし、最大の問題は、片眼だけ手術した人には使えません。
というのは、メガネのレンズを通すと、ものが30%ほど大きく見え、
左右のバランスがとれないからです。
コンタクトレンズはどうかといいますと、これも使いこなすには不便が多いです。
このような不便さを解消してくれたのが、眼内レンズです。
眼内レンズとの身体の影響についてですが、材質については現在まで、
30年余の臨床経験からも、その反応性炎症がないことが知られていて、
材質としては安全です。
角膜内皮細胞損傷の有無については、水晶体の手術法、眼内レンズの
挿入方法の改善によって、安全性が確かめられています。
現在は、重い糖尿病性網膜症を合併しているなどの理由で眼内レンズを
入れられない人を除き、ほとんどすべての白内障手術で眼内レンズを
挿入するのが一般的です。
強度の遠視、ピンボケ状態になります。
矯正しなければものは見えません。
メガネはどうでしょうか?
度の強いレンズ、分厚いレンズが必要です。
ただし、最大の問題は、片眼だけ手術した人には使えません。
というのは、メガネのレンズを通すと、ものが30%ほど大きく見え、
左右のバランスがとれないからです。
コンタクトレンズはどうかといいますと、これも使いこなすには不便が多いです。
このような不便さを解消してくれたのが、眼内レンズです。
眼内レンズとの身体の影響についてですが、材質については現在まで、
30年余の臨床経験からも、その反応性炎症がないことが知られていて、
材質としては安全です。
角膜内皮細胞損傷の有無については、水晶体の手術法、眼内レンズの
挿入方法の改善によって、安全性が確かめられています。
現在は、重い糖尿病性網膜症を合併しているなどの理由で眼内レンズを
入れられない人を除き、ほとんどすべての白内障手術で眼内レンズを
挿入するのが一般的です。
2008.04.22
眼内レンズの近年の進化
素材だけでなく、デザインや製造方法など眼内レンズの進歩はめざましく
発展しています。
また、さまざまな試みもなされていて、眼内レンズは進化し続けています。
どんな工夫があるのか、いくつかご紹介します。
●紫外線(UV)カットレンズ
現在の眼内レンズはすべて紫外線をカットします。
水晶体は紫外線から網膜を守る働きをしています。
したがって、眼内レンズも紫外線をカットしないと、水晶体の代わりとしては
不十分なのです。
●表面処理レンズ
PMMAレンズ*は異物反応が起きやすく、表面に細胞が付着しやすい欠点が
あります。
これがひどくなれば透明度が維持できません。
そこで表面をヘパリンという物質や特殊なアミノ酸で被う方法などが研究され、
実用化されています。
●多重焦点レンズ
一般のメガネに遠近両用があるように、眼内レンズも遠近両用で使えるように
しようというものです。
* PMMAレンズ
ポリ・メチル・メタアクリレイトというプラスチックの一種。
発展しています。
また、さまざまな試みもなされていて、眼内レンズは進化し続けています。
どんな工夫があるのか、いくつかご紹介します。
●紫外線(UV)カットレンズ
現在の眼内レンズはすべて紫外線をカットします。
水晶体は紫外線から網膜を守る働きをしています。
したがって、眼内レンズも紫外線をカットしないと、水晶体の代わりとしては
不十分なのです。
●表面処理レンズ
PMMAレンズ*は異物反応が起きやすく、表面に細胞が付着しやすい欠点が
あります。
これがひどくなれば透明度が維持できません。
そこで表面をヘパリンという物質や特殊なアミノ酸で被う方法などが研究され、
実用化されています。
●多重焦点レンズ
一般のメガネに遠近両用があるように、眼内レンズも遠近両用で使えるように
しようというものです。
* PMMAレンズ
ポリ・メチル・メタアクリレイトというプラスチックの一種。
2008.04.19
「多焦点」遠近とも視力回復
白内障で、視力の低下に悩んでいた東京都在住の女性医師(62)は、東京歯科大学水道橋病院で手術を受けた。目に遠近両用の眼内レンズを埋め込んだところ、0・3だった視力が、遠くを見た場合の視力は1・5、近くも0・8まで回復。車の運転も楽で、本も眼鏡なしで読めるため、「若いころに戻ったよう」と喜んでいる。
(2008年5月2日 読売新聞)
白内障は、目のレンズである水晶体が白く濁り、視力が落ちる病気。加齢に伴うものがほとんどだが、糖尿病や外傷などで起きることもある。治療は、水晶体を透明の人工眼内レンズに入れ替える手術が主流で、年間約100万件行われている。
手術はまず、角膜に約2ミリのすき間を開け、そこから超音波を照射、水晶体を細かく砕き吸引・除去する。その後、水晶体のあった場所に直径約6ミリの眼内レンズを入れる。点眼麻酔を使うため、強い痛みはなく、手術も15〜30分で終わる。
これまでの眼内レンズは、1か所だけにピントを合わせた単焦点のものが多かった。だが、遠くにピントが合うレンズを挿入した人は、新聞を読む時に文字がぼやけるため、老眼鏡が必要になる。逆に、近くにピントが合うレンズの人は、遠くを見る時に眼鏡が必要だ。
一方、遠くも近くも見やすいのが、多焦点眼内レンズだ。従来の製品は、夜の街灯や車のライトをまぶしく感じる欠点があったが、厚生労働省が昨年5〜6月に承認した2種類のレンズでは、そうした欠点も改善されたという。続きを読む
(2008年5月2日 読売新聞)
白内障は、目のレンズである水晶体が白く濁り、視力が落ちる病気。加齢に伴うものがほとんどだが、糖尿病や外傷などで起きることもある。治療は、水晶体を透明の人工眼内レンズに入れ替える手術が主流で、年間約100万件行われている。
手術はまず、角膜に約2ミリのすき間を開け、そこから超音波を照射、水晶体を細かく砕き吸引・除去する。その後、水晶体のあった場所に直径約6ミリの眼内レンズを入れる。点眼麻酔を使うため、強い痛みはなく、手術も15〜30分で終わる。
これまでの眼内レンズは、1か所だけにピントを合わせた単焦点のものが多かった。だが、遠くにピントが合うレンズを挿入した人は、新聞を読む時に文字がぼやけるため、老眼鏡が必要になる。逆に、近くにピントが合うレンズの人は、遠くを見る時に眼鏡が必要だ。
一方、遠くも近くも見やすいのが、多焦点眼内レンズだ。従来の製品は、夜の街灯や車のライトをまぶしく感じる欠点があったが、厚生労働省が昨年5〜6月に承認した2種類のレンズでは、そうした欠点も改善されたという。続きを読む
タグ:白内障