2008.05.06

白内障とは?

白内障は、カメラでいうレンズの役割を果たす、眼球の中の「水晶体」が濁り、視力が低下する病気です。本来、透明である水晶体が濁ってくることにより、光は十分に通過できず散乱してはっきりとした像が結べず、物がぼんやり見えます。

ちなみに、この水晶体は直径9mm、厚さ4mmの凸レンズの形をしていて、膜(嚢)に包まれています。この膜の前面が「前嚢」、後面が「後嚢」と呼ばれています。
一方、水晶体の中身は、透明な組織でたんぱく質と水分から構成され、「皮質」と「核」にわかれています。

老眼の人も物がかすんでみえることがありますが、この場合は、近くにある物だけが見えにくくなるものです。
ところが、白内障では、眼前の風景全体にうっすらと霧がかかったように見え、近くにあるものも遠くにあるものも見えにくくなるのが特徴です。

白内障は年をとると誰でもかかる目の成人病です。
現在は手術が大変進歩し、また眼内レンズも質の高いものができたため、高齢者の方も安心して手術を受けることができます。条件が整えば、日帰り手術も可能です。

しかし、白内障をあまり簡単に考えすぎると、取り返しのつかないことにもなりかねません。病気の基礎知識や、治療の詳細を知っておくことが大切です。
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2008.05.05

白内障の早期発見法

最近、視力が落ちたな…と感じることはありませんか?

特に40代後半から50代前半にかけて、そう感じる人が多いはずです。
でも、大半の人は「いよいよ老眼か…」とため息をつくかと思います。
病院に行って検査をしようと思う人は、案外少ないのではないでしょうか?

私たちは、目、耳、鼻、舌、皮膚で、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚のいわゆる五感を通して、生活に必要な情報を得ています。とりわけ目からは、全情報の90%以上が入ってくるといわれ、私たちにとって目がいかに重要かがわかります。

そこで、とりあえず簡単な自己チェックをしてみましょう♪
片手の目で手を隠し、もう一方の目で、部屋の中にあるもの、じっと見てください。

見えにくくありませんか?
反対の目も忘れずにチェックしてください。

単純なテストですが、このテストのポイントは【片目ずつチェックをする】という点にあります。
普段の生活の中で、片目だけでものを見る機会はそうありませんし、両目ですと、よく見えるほうの目がカバーしてしまうので、なかなか異常には気づきにくいのです。

この片目チェックを、1週間に1回くらいの割合で定期的に続けていると、目の異常の早期発見に役立ちます。
そして、40歳を過ぎたら、年に1回は眼科検診を受けるのが基本となっています。
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2008.05.04

片目チェックの必要性

片目ずつのチェックは、ほかのページで述べましたが、それは、必ずしも
白内障を見つけるためだけのものではありません。

目の異常に気づくためのテストです。

どちらかの目が見えにくいと感じたり、左右で見え方にかなり差があると
感じる場合などは、なるべく早く眼科に行きましょう。

何か、白内障以外の【一刻を争う病気】があるかもしれないからです。

その結果、「白内障」と診断されても、あわてたり、落胆する必要は
ありません。

白内障の中でも、老人性白内障は、名前の通り、年齢とともに増えていき、
ある程度の年齢になれば、ほぼ全員がかかる病気です。


※ 年齢による白内障の発症率

40代 … 10〜20%
50代 … 60%
60代 … 70〜80%
70代 … 80〜90%
80代 … 90〜100%
90代以上 … 100%


白内障という響きにはドキッとさせるものがありますが、老眼の次の
段階と考えることもできます。
白髪と同じ、老化の一種とも考えることもできます。

また、白内障で視力が落ちても、安全な手術で視力を回復することが
できます。
最近は日帰り手術も普及しています。
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2008.05.03

水晶体の4つの働き

まず、もっとも重要な働きがピント調節です。
毛様体の働きによって、厚くなったり薄くなったりして屈折率を変え、
近くのものも遠くのものも、よく見えるようにしているのです。

2番目は、水晶体自身がレンズであるということです。
休んでいる状態(外力がかからない状態)の水晶体は20D(ジオプター)*
の屈折力を持っています。
白内障手術で水晶体を取り去った状態では、この屈折率が失われるので、
遠視になります。
眼内レンズなどで強制しなければなりません。

3番目は、水晶体は有害な紫外線や赤外線をカットしています。
水晶体が通す光は370〜800ナノメートルの波長の光で、これ以外の波長の
光は網膜に危険です。
水晶体は網膜を有害な光から守っているといえます。
逆に、紫外線をたくさん浴びると白内障になることが知られていますが、
水晶体の細胞に障害が起こるためといわれています。

4番目は、仕切りとしての役割です。
目の中のものは常に外に出よう出ようとしています。
水晶体がなければ硝子体が前に出てしまいます。
また、ケガなどで感染症が起こったりしても、水晶体がそれ以上深く進入
するのをくい止めます。


水晶体は、以上のような役割を果たしています。

ということは、白内障手術で入れる眼内レンズは、基本的に、
これら水晶体の仕事をすべてカバーできるものでなければならない、
ということです。


*ジオプター…

屈折度の単位で、Dで表します。
レンズに入ってきた平行光線が1m先で焦点を結ぶ場合、
そのレンズは1Dの屈折度を持っているといいます。
2Dならその2倍の屈折度ですから、50cmのところに焦点を結びます。
10代の子どもの水晶体は10Dの調節力があるといわれます。
つまり無限遠から10cmまでピントを合わせることができるのです。
また、ジオプターは近視と遠視の強さを表す単位にもなります。
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2008.04.30

白内障の分類

白内障は4つの観点からさまざまな種類に分けることができます。

■発生時期による分類
・先天性白内障
・後天性白内障

■白内障の種類
老人性白内障
併発白内障1
・糖尿病性白内障
・アトピー性白内障
・副甲状腺のカルシウム代謝異常による白内障
併発白内障2
・網膜色素変性症やぶどう膜炎など目の病気による白内障
薬が原因と考えられる白内障
・ステロイド白内障
・ピロカルピン白内障
外傷性白内障
放射線白内障
・レントゲン白内障
・原爆白内障
紫外線白内障

■白内障の起こり方のタイプ
皮質白内障
後嚢下白内障
前嚢下白内障
核白内障

■白内障の進行度
初発白内障
未熟白内障
成熟白内障
加熱白内障
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2008.04.29

代表的な白内障の種類

白内障は老人性が大きな割合を占めますが、それ以外の白内障の代表的な
ものを解説いたします。


●先天性白内障

生まれながらに水晶体に濁りを持っていて、新生児、乳幼児、学童期まで
に発症する白内障をいいます。

原因は遺伝によるものと、母親が妊娠中にかかった風疹によるものとが
知られています。

後者では、妊娠3ヶ月までに感染した場合は、全白内障(水晶体全体が
白く濁る)になるといわれてますが、風疹ワクチンの普及で非常に
少なくなりました。

先天性白内障の手術で問題になるのは、手術そのものではなく、
術後の視力矯正です。
視力の完成以前に、見ることをある程度の期間中断すると、脳の中の
視力関係の細胞の機能が低下するらしく、その後の視力矯正が困難です。
8歳を過ぎて弱視が発見された場合は、視力の回復は不可能です。


●糖尿病性白内障

糖尿病の人が白内障になりやすくなるのは、血糖コントロールがうまく
いかないと、水晶体内でソルビトールという、体に不必要な物質が
つくられるからです。

ソルビトールは嚢を通過できないので、水晶体の中にたまり、白内障を
引き起こします。

糖尿病に併発する目の病気では、白内障より糖尿病網膜症という病気が
重大です。
手遅れになると治療法がなく、日本人の失明原因の第1位を占めています。
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2008.04.28

アトピー性皮膚炎に伴う目の病気

アトピー性皮膚炎が悪化した人、特に顔面に強い症状がある人に白内障が
発症しやすく、それを、アトピー性白内障といいます。
近年増加傾向にあり、注目されています。

アトピー性皮膚炎は昔は乳幼児の病気といわれていましたが、最近は
成人にも増えてきて、重症化が問題になっています。


アトピー性皮膚炎と白内障の関係については、まだわかっていません。
治療で使うステロイドが原因ではないか、あるいはアトピー体質は、
目にも異常をもたらしているのではないか、などともいわれていますが、
不明です。

また、アトピー性皮膚炎は、白内障だけではなく、さまざまな目の
合併症に注意する必要があります。

その合併症には、アレルギーによる眼瞼皮膚炎、まぶたの裏の結膜が
石垣上に盛り上がる春季カタルのほか、角膜の一部が薄くなって突出し、
不正乱視が生じる円錐角膜があります。

アトピーの人は網膜が弱く、40%の人は網膜に裂孔があるという報告があり、
網膜剥離を併発する人も多いです。


これらはいずれも、目の周囲や頬をかいたり、こすったり、叩いたりする
ことが原因の1つではないかと考えられています。

アトピー性皮膚炎の人は、目のチェックも怠らないようにする必要が
あります。
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2008.04.27

その他の代表的な白内障

その他の代表的な白内障を紹介いたします。


●ステロイド白内障

ステロイド剤は抗炎症薬としてアレルギーなどに幅広く使われている薬で、
眼科でも点眼、内服ともによく使われます。

このステロイドを長期間、大量に使用すると白内障になるとされている
のですが、その理由など、詳細についてはわかっていません。

リウマチなどで長年ステロイド剤を使用した人の白内障を調べてみると、
老人性白内障とは明らかにタイプが異なるために、ステロイド白内障
という分類がなされています。


●外傷性白内障

鉄片が目に入ったり、刃物で水晶体を傷つけたりして起こる白内障
のことです。
打撲によっても起こることがあります。

目にボールが強く当たった場合などは、眼科で診てもらったほうが
いいでしょう。


●放射線白内障
原爆の被害者や放射線を扱う人に白内障が多いことが知られています。
ただ、レントゲン写真を撮ったぐらいではかかりません。


●紫外線白内障
水晶体は網膜に危険な波長の光をカットしています。

空気が薄くて紫外線が強いネパールやチベットに住む人、
ガラス職工など赤外線を扱う人にも白内障が多いことなどは、
水晶体が長い間、紫外線や赤外線にさらされた結果と考えられます。
オゾン層が破壊され、大量の紫外線が地上に届くようになると、
皮膚がんなどとともに白内障も増加すると予想され、心配されています。
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2008.04.18

老人性白内障とビタミンC摂取

ビタミンCの摂取が、老人性白内障の発症リスクを抑えるという、杏林大学医学部衛生学からの研究結果です。加齢による水晶体の混濁を食事から摂取されたビタミンCにより予防することができることが、実験で示されています。
欧米でも、こういったビタミンCとの研究が進んでいるようですね。
ほとんどの方が加齢によって、患ってしまうという白内障、ちょっとした食生活の改善で予防できる可能性があるというのは朗報ですね。

http://epi.ncc.go.jp/jphc/rnews/news034.html続きを読む
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